じゅうたんの歴史と今

じゅうたんと聞いてどのようなものを想像するだろう。たんに防音効果や部屋のイメージチェンジに使うカーペットから、部屋を豪華に飾るペルシャじゅうたんまで様々なものがある。ではこのじゅうたん、いつごろどこで始まったものであろうか。ヨーロッパで屋内の床に使用されるようになったのは18世紀ごろであるが、過去をさかのぼること紀元前4000年から紀元前2000年ころには現在のイランあたりで、手で編まれたパイルじゅうたんが存在していた。

この手作りの手法がシルクロードを伝わりインドや中国に広がり、十字軍の遠征によってヨーロッパ諸国に伝わった。18世紀の産業革命の進展で機械で製造されるようになり、一般的に使用されるようになる。現在広く普及しているのは第二次世界大戦後のアメリカで開発されたタフテッドカーペットである。タフテッドカーペットとは布にミシン針で糸を刺し、パイル抜け防止のために基布の裏をラテックスゴムで留めたものです。生産能力においてはダントツであり、手入れも楽なことから広く普及しているのだ。我が国ではどうだろう。敷物の歴史は古く縄文時代の土器の模様からすでに織る、編むといった手法があったことがわかり、そのころからあったと考えられる。パイルの敷物が作られるようになったのは江戸時代である。九州の鍋島藩にもららされたのが最初で、鍋島鍛通、赤穂鍛通、堺鍛通、山形鍛通などと広がった。

明治以降洋風建築の増加に伴い、機械織りのパイル敷物が増え、外国製のカーペットはじゅうたんと呼ばれるようになった。じゅうたんと言えば忘れてはならないのが最高峰と言われるペルシャ絨毯である。ペルシャ絨毯とはペルシャ、現在のイランで織られる手織りの絨毯で、世界で最も古い歴史と伝統をもった美術品の域に達する素晴らしい伝統工芸品である。ペルシャ絨毯は手織りで1年から3年もの月日をかけて仕上げられる。機械化の進んだ現在においては気の遠くなるような話である。従って、人件費を考えたら高いのは当たり前である。その複雑で美しい色彩は人々を魅了してやまない。光沢があり、角度によって色が違って見える。リビングに1枚置くだけで、お部屋のグレードは間違いなく上がる。実際に触れてみて使ってみて冬は暖かく、夏は涼しく季節を通じて快適に使える。寒暖の差の激しいペルシャで使われてきたのだ。またとても丈夫で、踏んでも毛が寝てしまうこともなく、いつまでも綺麗に、親子三代に渡って使えるのである。思い切って素敵ない1枚を手に入れたいものだ。

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