ペルシャじゅうたんの生産地

インテリアとして用いられるものにペルシャじゅうたんがあります。ペルシャじゅうたんは古の時代にペルシャと呼ばれていた現在のイラン周辺の地域において生産されているもので、床に敷く敷物としての本来の用途だけではなく、古代ペルシャの文化や伝統、芸術を受け継ぐイラン周辺地域を代表する医術的な工芸品としても位置付けられており、タペストリーの様な壁への装飾やテーブルクロスとしても用いられています。ペルシャじゅうたんはそのサイズや用途によって大きく3つに分類されており、カーリ、カーリシュ、ゲリームと呼ばれています。

ペルシャじゅうたんの生産に用いられる最も一般的な素材は、様々な品種のヒツジから採取される羊毛です。絹を用いて生産されるものもありますが、羊毛製のものと比べると高価で耐久性に難があることから、壁への装飾品として用いられています。デザインは生産地や生産を行っている家ごとに様々なデザインが受け継がれており直線的なもの、唐草模様、中近東やアラブ地域を想起させるアラベスク、円形のものなどが模様として描かれています。デザインをするに際しては特に下絵などを用いずに、生産者の経験や受け継がれている記憶をもとに生産されますが、曲線を多用するような複雑な模様の場合には下絵を用いてそれを写し取っていく技法が用いられています。伝統的なデザインが主流なのは変わりませんが、イラン周辺地域の近代化や時代、社会の変化や進展にともなってデザインも少しずつ変化をしつつあるようです。

コンピュータが一般化してからは、下絵をデータとして取り込んで活用するようなIT技術を利用した生産も行われています。ペルシャじゅうたんの主な生産地であるイランにおいては、じゅうたんの生産や流通販売などに関連する産業にかかる職に就いている方が多く、伝統的に有名ものであることに加えてそのためもあってか世界最大のじゅうたん輸出国となっています。イランというと原油の輸出による外貨収入を思い出される方が多いかと思いますが、イランで生産される原油以外の製品、商品の中では原油の次に位置づけられるほどの外貨収入を稼ぎ出しています。生産されたもののうち約80パーセントが海外向けに輸出されています。海外向けに生産されたものの輸出先は100か国以上に及び、世界中で生産されている手織りによるものの生産量も最大で、ほぼその75パーセントを占めるに至っています。

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